たべないひと
食べない人
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- さいたま市では、種まきのタネフリ・タネオロシや、お六所様の日にあたる卯の日の田植えを行うと、食べない者(死者)が出るとして忌み嫌われていたという。
- 細部
- さいたま市には、稲作にまつわる日取りの禁忌が伝えられている。タネフリ・タネオロシと呼ばれる種まきの作業は吉日を選んで行うものとされ、なかでも卯の日に種をまくことは避けられた。卯の日に種をまくと、食べない者、すなわち死者が出るとか、ウム(はれ物ができること)が起きるといわれ、嫌われていたという。また、5月はじめの卯の日にあたる「お六所様の日」に田植えを行った場合も、同じく食べられない人、つまり死者が出るとされた。種まきと田植えのいずれについても、卯の日という日取りが不吉とされていた点が共通している。
- 広まり方
- 1988年刊行の『新編埼玉県史 別編1(民俗1)』第五章第二節「稲作の農耕儀礼」に、矢作尚也・大舘勝治らの記述としてまとめられている。
- 地域
- 埼玉県さいたま市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ