すいしゃくさま
すいしゃく様
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 妻を焼畑の火で失った雄蛇の祟りに集落が苦しんだが、山道に祠を建てて祀ると鎮まったという由来譚。
- 細部
- 山中の草場に夫婦の蛇が棲んでおり、子が生まれるまで焼畑にするのを待ってほしいと百姓に頼んでいた。ところが百姓は雄蛇の留守を狙って草場に火を入れてしまい、逃げ遅れた雌蛇は焼け死んだ。取り残された雄蛇は恨みを抱いて生霊となり、馬生木の集落をたびたび不作に見舞わせたという。時代が下って明治に入ると、山道で馬が急に暴れて動かなくなったり、正体不明の大入道が現れたりする出来事が続いたため、村人は山道のかたわらに小さな祠を築き「すいしゃく様」の名で祀ったところ、祟りはぴたりと収まったと伝えられている。
- 広まり方
- 1992年刊『宮崎県史 資料編 民俗2』の矢口裕康稿に記録がある。
- 地域
- 宮崎県高千穂町
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ