すぎのぼう
杉の坊
国内
未確認生物
- どんな話か
- 度重なる火災で再建できずにいた寺に旅僧が建立を申し出て、村の火を消し静まらせると一夜で立派な伽藍が完成したという。
- 細部
- 紀州の法燈寺は幾度も火災に見舞われ、なかなか再建することができずに住職が頭を悩ませていた。そこへ一人の旅僧が現れ、寺の建立を自分に任せてほしいと申し出た。名を尋ねると赤木山の杉の坊と名乗ったが、実はこれは名高い大天狗の化身であった。旅僧の言いつけに従って村中の火をすべて消し、物音を立てずに静かに過ごしていると、翌朝には見違えるほど立派な伽藍がひとりでに建ち上がっていたという。天狗の神通力によって一夜のうちに寺が完成したという話である。
- 広まり方
- 1919年刊『郷土趣味』所収、竹内不死鳥「天狗の話(三)」に記録がある。
- 地域
- 群馬県前橋市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ