すがめうお
眇魚
国内
未確認生物
- どんな話か
- 鳥海山の川に棲む黄顙魚はみな片目で、鎌倉権五郎がこの川で射られた目を洗ったためだという。
- 細部
- 出羽国鳥海山を流れる川には、黄顙魚と呼ばれる魚が棲んでいるが、この川で捕れる黄顙魚はどれも一つしか目を持たない片目の姿をしているという。なぜこの川の魚だけがそのような姿になったのかについては、次のような言い伝えが残されている。武将として知られる鎌倉権五郎が、戦で右目を矢で射られてしまった際に、たまたまこの川で傷ついた目を洗ったのだという。その行いによって川そのものに何らかの影響が及び、以後この川に棲む魚はみな片目で生まれてくるようになったと語り伝えられている。一人の武将の負傷という出来事が、川に棲む魚の身体的特徴の由来として結びつけられている点が興味深い。
- 広まり方
- 1975年の『日本随筆大成第二期』所収、菊岡沾凉「諸国里人談」に記録がある。
- 地域
- 山形県遊佐町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ