そでふりちょうのゆらい
袖振丁の由来
国内
未確認生物
- どんな話か
- 古狸が振袖姿の女に化けて通行人を惑わしていた通りを剣客が退治し、袖振丁と呼ばれるようになった由来。
- 細部
仙台市小田原の一角、蜂谷長者と呼ばれた蜂谷定国の屋敷跡には、藩政時代に一本の栗の古木があった。夜になるとこの老樹の下に振袖姿で顔の青白い女が立ち、小路を行き交う人ににたにたと笑いかけるといい、夕方になるとその通りは人通りが絶えてしまうほどだったという。これを聞きつけた剣客の狭川新三郎が夕暮れ時に出向いてみると、噂どおり怪しい振袖の女が現れて笑いかけてきたので、小柄を投げつけたところ、キャッという悲鳴とともに手ごたえがあり、女の姿は闇に消えた。
翌朝あらためると、年を経た古狸が喉を刺されて死んでおり、これ以降は怪異もぴたりと止み、いつしかこの通りは袖振丁と呼ばれるようになったという。屋敷跡には狸塚と呼ばれる小さな祠が建てられ、明治の頃まで残っていたと伝わる。通りの曲がり方が振袖の形に似ているからという説もある。
- 広まり方
- 『宮城縣史 民俗3』(1956年)の妖怪変化・幽霊の事例篇に記録されている。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ