しゅのばん
朱の盤
国内
未確認生物
- どんな話か
- 朱の盤という妖怪の噂を尋ねた若侍自身がその正体で、家でも妻の顔が同じになっており侍は驚死したという話。
- 細部
- 会津の諏訪の宮に朱の盤と呼ばれる恐ろしい妖怪が出るという噂があり、これに怖気づいていた一人の若武者がいた。ある日道で行き会った別の若侍に、朱の盤とはどのようなものか知っているかと尋ねたところ、その若侍は「こういう姿ではないか」と言いながら振り向いた。その顔は皿のように丸く見開かれた両目を持ち、額には角が一本生え、髪は針のように逆立ち、口は耳のあたりまで裂けていたという。歯を打ち鳴らす音は雷鳴さながらであった。命からがら家に逃げ帰ると、迎えた女房までもがまったく同じ顔つきに変わっており、若武者はその場で恐怖のあまり息絶えてしまったと伝えられている。
- 広まり方
- 1930年の『旅と伝説』所収、島津久基「文殊樓の目無鬼」に記録がある。
- 地域
- 福島県会津若松市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ