しょうせつとんぼ
正雪トンボ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 由比正雪の怨念が姿を変えたとされる正雪トンボは、夏の初めに群れて飛ぶカトンボのことだという。
- 細部
- 夏の初め、静岡市清水区の空を群れをなして飛び交うカトンボ、あるいはカートンボと呼ばれるトンボは、正雪トンボという別名でも呼ばれている。この名は、江戸時代初期に幕府転覆を企てて非業の最期を遂げた由比正雪の無念の魂が、トンボへと姿を変えたものだとする言い伝えに由来する。季節が移り変わる頃に一斉に姿を見せて群れ飛ぶ虫の生態を、歴史上の人物の怨念と結びつけて語る発想がここにも表れており、単なる昆虫の観察にとどまらない意味づけがなされてきたことがうかがえる。
- 広まり方
- 『静岡県史 資料編24 民俗2』(1993年)所収、木村博「精霊と怨霊」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ