しょうせつむし
正雪虫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 静岡で切腹した由井正雪の亡霊だとされる蚊とんぼは、正雪虫という名で呼ばれている。
- 細部
- 静岡の地でよく見かける蚊とんぼと呼ばれる虫は、かつてこの地で自ら腹を切って果てた由井正雪の亡霊が姿を変えたものだといわれ、正雪虫という名で呼びならわされてきた。幕府転覆をはかって失敗し、無念のうちに命を絶った人物の魂が、身近な虫の姿を借りて今なお地上をさまよっているとする発想がここにも表れている。虫という小さな存在に、歴史上の大きな事件の記憶を仮託して語り継いできた一例といえ、季節ごとに姿を見せる虫の群れが、単なる自然現象以上の意味を帯びて受け止められてきたことがうかがえる。
- 広まり方
- 『郷土趣味』1923年掲載、清水時顕「人が虫になった話」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ