しぜんはっか
自然発火
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 上野国の兵馬の母の体から、着物を焼かずに三度にわたり原因不明の火が出たと伝わる。
- 細部
- 上野国吾妻郡の猿が橋というところに住んでいた兵馬という人物の母に、囲炉裏の火が燃え移ったことがあったが、火を消してみると衣類は焼けず火傷もしていなかった。また12月28日には厠に入っていたところ突然発火し、体には何ともなかったものの厠は全焼したという。この女性はのちに尼となって寺に入ったが、あるとき衣類を取りに実家へ戻った際、再び発火してその家と近隣二十七軒までも焼いてしまった。このときも本人は無事だったと伝わる。記録では、この女性が若いころ、密夫を殺そうとした婿が誤って舅を殺めてしまった一件が背景にあるのではないかと推測されている。
- 広まり方
- 1976年刊『日本随筆大成 第一期』所収、伴蒿蹊「閑田次筆」に記録がある。
- 地域
- 群馬県東吾妻町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ