はぎのひろわぬくつにつくしりょう
萩の拾わぬ靴に憑く死霊
国内
未確認生物
- どんな話か
- アマ漁で見つけた子供の靴をそのままにしたところ、帰宅後にその持ち主とみられる死霊が我が子に取り憑いた。
- 細部
昭和58年の夏のこと、アワビなどを採るアマ漁の最中に、海の底の岩の隙間へ小さな靴が一つ挟まっているのを見つけたことがあった。自分の子にちょうど合いそうな大きさだったため、一瞬持ち帰ろうかとも考えたが、結局その場に残したまま作業を切り上げて帰宅する。ところがその日を境に、我が子の様子が明らかにおかしくなってしまった。近くの診療所に連れて行っても原因はつかめず、困り果てて寺の住職に相談したところ、子供の霊が取り憑いていると指摘される。
何か思い当たることはないかと問われて海で見た靴の話をすると、それこそが原因であり、靴の持ち主だった霊が乗り移ったのだと告げられた。住職による祈祷を受けて霊が無事に成仏すると、子供の体調はもとどおりに戻ったという。
- 広まり方
- 2002年の『山口県史資料編民俗1民俗誌再考』所収、長谷部八朗「生老病死の民俗:離島生活と病気-見島・宇津村民における病因観と治病行動-」に記録がある。
- 地域
- 山口県萩市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ