ふじよしだのえんがわからだすひつぎ
富士吉田の縁側から出す棺
国内
未確認生物
- どんな話か
- 富士吉田の葬式では、棺を戸口から運び出すと死者の霊が帰り道を覚えてしまうといい、あえて縁側から運び出す風習があった。
- 細部
- 富士吉田市向原では、家で人が亡くなったときの出棺の作法に独特の言い伝えがあった。ふだん来客を通す戸口から柩を運び出すと、死者の霊が家までの道順を覚えてしまい、繰り返しその家に戻ってくると考えられていたためである。そこで柩はあえて戸口ではなく、庭に面した縁側から外へ運び出すことにしていたという。出入り口を使い分けることで、死者の霊とこの世に残された家族との間にけじめをつけようとした葬送の知恵といえる。
- 広まり方
- 1983年刊行の『向原の民俗(上)』(山梨県富士吉田市、都留文科大学民俗学研究会)の葬制・墓制の章に記録されている。
- 地域
- 山梨県富士吉田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ