しろいて
白い手
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 無念の自殺を遂げた友人の死後、同室だった筆者は夜ごと自分を招く白い手や、目や頭を苦しめる黒い手を見たという。
- 細部
- かつて大学の下宿で同じ部屋に暮らしていた友人が、深い無念を抱えたまま自ら命を絶ってしまう。その死からしばらく経ったある晩、筆者が床についていると、暗がりの中に大きな白い手が浮かび上がり、まるで自分を招くかのように動くのを目にした。それだけにとどまらず、別の晩には真っ黒な手が伸びてきて両の眼をふさぐように押しつけられる感覚に襲われたこともあれば、細く長い指をした黒い手が首すじにまわり込んでぎゅっと絞め上げてくる感覚を味わったこともあったという。同室で過ごした友人の死をきっかけに、白と黒、二種類の異なる手にまつわる怪異が続けざまに語られている。
- 広まり方
- 1933年の『郷土研究上方』に久能祐二が発表した「白い手黒い手」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ