しろぎつね
白狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 知恩院で濡髪童子に化けた白狐が火伏せの傘を残した話と、常照寺の学僧の正体が白狐と判明し神に祀られた話を伝える。
- 細部
- 今からおよそ300年前のある朝、知恩院に棲む白狐が濡髪童子という姿に化けて現れ、仏の功徳にすがろうとした。これを見た雄誉上人が、童子の差していた傘に南無阿弥陀仏の6字を書き記すと、その霊験によって白狐は人間界へ生まれ変わることができたという。恩を感じた白狐は、以後永久に火災を防ぐまじないとしてこの傘を残していき、明治の代に火事が起きた際にも、この傘を納めていた本堂だけは無事に焼け残ったと伝わる。もう一つは常照寺檀林に学僧として住んでいた常富惣五郎という人物にまつわる話で、たびたび不思議な振る舞いが見られたため調べたところ、その正体は1匹の白狐であることが判明する。今後このようなことはしないという詫び証文を書かせて能勢まで送り届けたが、白狐は再びこの地に戻ってきたため、人々はこれを常富明神として神に祀ったのだという。
- 広まり方
- 『旅と伝説』1937年掲載、西田利八「古都の伝説」、および『日本民俗学』1989年掲載、大森惠子「狐伝承と稲荷信仰-特に、変化型狐伝承と茶吉尼天信仰を中心にして-」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ