しりこぼし
尻こぼし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 海に潜る海女を襲い、尻子玉を抜くとされる海の妖怪。襲われた遺体は必ず尻の穴が開いているという。
- 細部
- 三重県志摩市の和具・布施田に伝わる尻こぼしは、河童の一種ともみなされた海の妖怪である。名は「尻を毀つ者」、すなわち尻を壊す者を意味し、潜っている海女を襲って尻子玉を抜き、遺体には尻の穴が開くとされた。天神祭の日に海へ入ると生き胆を取られるため、海女は潜らざるを得ない場合、山椒の枝を束ねて首に掛けて魔除けにした。海中で人を驚かせて死なせたり、鉄を落とすと祟ったりする話もある。別の記録では、馬に蹴られて皿を割られた個体が寺で働き、住職に正体を見破られて悪戯をしないと誓ったとも伝わる。
- 広まり方
- 海女の作業日を規制する禁忌として語られ、誓いの石が寺に残ることで裏づけられてきた。
- 地域
- 三重県志摩市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ