くれしのゆみまつりしおごりのにょにんいみ
呉市の弓祭潮垢離の女人忌み
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 弓祭を控えた射手が早朝の潮垢離で身を清めるあいだ、女性と顔を合わせることを固く忌んだという作法。
- 細部
- 豊町の弓祭に関わる作法である。祭で矢を射る役目の者たちは、本番の三日前から一か所に集まって合宿に入る。合宿の翌朝から祭の当日にかけては、毎朝四時という早い時刻に海へ入り、潮の水で身を清める潮垢離を欠かさず行う。この潔斎の間に女性と顔を合わせることは固く忌まれており、当の女性の側にも、垢離を行う様子を見てはならないという禁が課せられていた。万一その場を女性に見られてしまった場合には、それまでの潔斎はすべて無効とされ、最初からやり直さなければならなかったという。射手の清浄さを保つために、当人だけでなく周囲の女性にまで及ぶ厳しい規律が敷かれていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1967年の『あゆみ―愛媛の弓祭―』所収、藤知長武「沖友の弓祈祷」に記録されている。
- 地域
- 広島県呉市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ