しんしのきつね
神使の狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 凍った諏訪湖をこの狐が渡ってはじめて氷が人馬を支え、渡り戻れば解けるとされた。
- 細部
- 諏訪湖は寒さが厳しくなる年ごとに一面が凍りつく。そこへ神の使いである狐が渡ると、氷は重い荷を負った馬でも人でも支えられるようになると言い伝えられてきた。逆に神狐がまだ渡っていないうちは、見た目に厚く張っていても踏み抜けやすく危ういとされる。春が近づいて氷が緩みはじめるころ、狐は来た道を渡り返してゆき、それを境に人は湖上へ足を踏み入れなくなって、いつのまにか氷は解けてしまうという。氷渡りの可否という生死に関わる判断を、神の使いの動きに託した言い伝えである。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成第二期』所収、百井塘雨『笈埃随筆』に記録がある。
- 地域
- 長野県諏訪市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ