しんりょうじょししょのかいだん
診療所支所の怪談
国内
未確認生物
- どんな話か
- 自殺した無免許医師の霊が水を求めて現れたという診療所支所の怪談と、移転後も続いた怪異の数々を伝える。
- 細部
診療所の支所では幽霊や化物が出ると言われており、女の姿をしていることもあれば、指のない人間の姿をしていることもあったという。宿直の折に戸締りをして誰も入れないようにしていたはずの宿直室でも、冷たい手で頬を撫でられることがあった。神様に伺いを立てたところ、以前この地で自殺した無免許の医師の霊が、誰にも祭ってもらえず水を欲しがって現れているのだと告げられたため、以後は懇ろに祭るようにしたという。
ところがのちに僧侶の免許を持つ人物が出張所長として赴任してからは、宿直室で横になっていると、床の畳がひとりでに浮き上がり、そのままドンと大きな音を立てて落下する怪異が起きるようになった。古い書類の処分で火にくべていたとき、たまたま一緒に燃やしていたサイダーの瓶が、割れることのないまま激しい破裂音を響かせて中学校の方角へ飛んでいったこともあった。この中学校の宿直室でも、横向きに寝ると何者かに押さえつけられるが、仰向けに寝ていれば押さえつけられないという現象があったという。のちに支所が出張所に変更されて移転した後は、そのあたりで神主姿をして白い布を百メートルほど引きずった化物が目撃されるようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1971年の『南九州郷土研究』掲載、安山登「口永良部島の伝説(下)」に記録されている。
- 地域
- 鹿児島県屋久島町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ