しにん
死人
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 姫路市家島町に伝わる話で、自ら命を絶った女の亡骸が火葬の場から起き上がり、崖をよじ登り続けたという。
- 細部
- 姫路市家島町に伝わる話である。ある家の嫁が不義の相手を作り、思い悩んだ末に首をくくって命を絶ったという。隠坊(火葬を執り行う役)がその亡骸を焼こうとしたところ、棺の中から嫁が起き上がり、物音ひとつ立てずに崖の岩肌をよじ登り始めた。周囲の者が何度引き戻して止めても、亡骸はそのたびにまた崖を登ろうとする。手の施しようがなくなった末、石油を浴びせてようやく火をつけ、焼き切ったと伝えられている。死してなお歩き出す亡骸への恐れが、離島の集落に長く語り継がれてきたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1954年の『民間伝承』所収、西谷勝也「姫路病院聞書」に記録がある。
- 地域
- 兵庫県姫路市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ