ぶんごおおののねこがおこすしびと
豊後大野の猫が起こす死人
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 人の死にまつわる魂呼びや、猫が死体を跳び越すと起き上がるという言い伝えなど、葬送にまつわる複数の俗信が伝わっている。
- 細部
- 人が息を引き取ったときには、屋根に上って鎌で屋根を切り、その名を呼ぶと返事をするという魂呼びの習わしがあった。また、猫が死者の亡骸の上を跳び越えると死人が起き上がってしまうといい、これはカシャと呼ばれるものの仕業だとされた。棺に納める前に近しい親族が亡骸に近づくと、死人が鼻血を出すこともあるという。さらに、白骨に血をかける儀礼では、血縁の近い者の血はしみ込むのに対し、他人の血はしみ込まずに流れ落ちてしまうとも伝えられている。いずれも死と生の境をめぐる不安が形をとった葬送の俗信である。
- 広まり方
- 1947年の『民間伝承』所収、井之口章次「ごりおき雑記―大分県三重町付近―」に記録がある。
- 地域
- 大分県豊後大野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ