あそのとをあけるしにん
阿蘇の戸を開ける死人
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 死去を知らせに来た使者は夜、先方が戸を開けるまで待つ。自ら開けると死人が立っているという。
- 細部
- かつて死者が出ると、『タヨリツケ』と呼ばれる二人一組の使者が選ばれ、知らせるべき家々を連れ立って訪ね歩いた。訪問先では『どこそこの誰それが、これこれの理由で亡くなりました』という趣旨を告げて回る。このとき、特に夜間の訪問では、使者は決して自分から戸を開けてはならず、必ず家の中の者が開けるのを待たねばならないとされた。もし待ちきれずに自分の手で戸を開けてしまうと、その向こうにはすでに亡くなった当人が立っているのだと恐れられていたという。
- 広まり方
- 1933年の『旅と伝説』所収、八木三二「熊本県宮地町地方」に記録がある。
- 地域
- 熊本県阿蘇市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ