しにん
死人
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 婆を弔うため行き倒れの死人も連れ帰った家人が、うたた寝から覚めると仏壇に金仏が現れ経文も読めていたという。
- 細部
- ある家で年老いた婆が亡くなり、家の者は弔いのため町まで棺桶とさらしを買いに出かけた。その帰り道、行き倒れて亡くなっていた見知らぬ死人を見つけ、これも一緒に弔ってやろうと連れて帰った。二つの亡骸を並べて寝かせたあと、家の者はそのまま寝込んでしまったが、ふと目を覚ますと、それまで何もなかったはずの仏壇に金色の仏像が飾られていた。しかも、それまで読めなかった経文が不思議とすらすら読めるようになっていたという。見知らぬ死者を弔った善行が、思いがけない功徳となって返ってきたことを語る話である。
- 広まり方
- 『日本民俗学』1983年掲載の武田正「通夜の昔語り」に記録が残る。
- 地域
- 秋田県秋田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ