いいだのしんぼくがならすたいこ
飯田の神木が鳴らす太鼓
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 神木を用いて建てた家に太鼓の音が響き続け、家が焼けても焦げずに残った木がその正体を示した。
- 細部
- 御神木を材に使って普請した家があった。その家では日暮れから翌朝の洗面時まで、小嵐様の方角から太鼓の音が絶えず届く。近所に尋ねても、そんな音は聞こえないと言われるばかりだった。狐か狢の仕業だから退治してやろうと請け合う者もあったが、音はやまなかった。数日後、その家は焼け落ちてしまう。ところが御神木だった材だけは表面が焦げただけで燃え残ったので、それを使って仮小屋を建てたところ、また同じ太鼓が鳴り始めた。ここに至って人々は、音の主は獣ではなく神の木そのものだったと納得したという。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承編、世間話「たたり」の項に小嵐稲荷のたたりとして収められている。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ