あいなんのいけでてまねくしちにんみさき
愛南の池で手招く七人ミサキ
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 非業の死を遂げた者たちの霊で、決まった人数を取り殺すまで人を誘い続けると恐れられた。
- 細部
- 節崎では、灌漑用の大きな池のほとりに七人ミサキを祀った場所がある。七人の命を取らねばならないと言われ、毎年のように溺れる者が出た。祀られた場所は、昔の身分ある武士を葬った地とされ、石を積んだ遺構や人骨が掘り出されたこともあった。溺れかけた子に尋ねると、池の向こう岸から女が手招きしていたと答えたという。小山では、蛇体の若宮に連なる者が七人死んだためだと説明される。大浜の黒崎バナには悪しきミサキがいて誘われるといい、滝壺で無残な姿となって見つかった者の話が語られた。山出では、非業の最期を遂げた者が六人か七人を取り殺せば仏になれるので人を襲うのだと伝えられている。
- 広まり方
- 1957年の『民俗』所収、和田正洲「ミサキ」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ