しゃくとりむし
尺取虫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 古木の霊気が凝ったものとされ、子どもを乗せたまま苔むした木が山中へ走り込んだという。
- 細部
- この土地では、尺取虫を古い木に宿った気が凝り固まったものと考え、人を傷つけることはないと語り伝えた。寛永十五年の四月、山際に立つ苔むした古木へ子どもがよじ登り、続いて二三人が登ろうとした矢先、その木が山の奥へ向かって走り出し、子どもたちは振り落とされてしまった。村の古老は、あれはこの地の主で尺取虫という化け物だと教えたので、以後この木は恐れられるようになったという。虫の名を借りて木そのものの霊性を説く珍しい話である。
- 広まり方
- 1931年の『旅と伝説』所収、高橋宏一の蓼科山紀行に記録がある。
- 地域
- 長野県茅野市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ