つるのせっしょうせきとあしのいたみ
都留の殺生石と足の痛み
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 那須の殺生石が玄翁和尚に砕かれて飛び散った破片を踏むと足が痛むイシブという病になると都留でも語られる。
- 細部
- 栃木県那須野ヶ原の殺生石は、宮中に忍び込んだ金毛九尾の狐が正体を見破られて那須まで逃れ、石と化したものだという。石からは毒気が絶えず立ち上り、近づく人や獣の命を奪ったことから殺生石と呼ばれた。狐が化けた石だと知った玄翁和尚がやってきて槌で叩き割ると、狐は通力を失って人が死ぬこともなくなったが、砕けた破片は全国へ飛び散ったのだという。都留の谷村では、この破片を踏むと理由もなく足の裏が痛み出すとされ、その症状はイシブという病だと語られている。石に登って転べば怪我をする、鎌鼬に遭ったような傷を負うという言い伝えも、同じ破片への恐れから生まれたものである。
- 広まり方
- 『甲斐路』1989年掲載、堀内真「都留市谷村の昔話―安藤千鶴子氏の伝承を中心として」に記録がある。
- 地域
- 山梨県都留市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ