せっしょうばし
殺生橋
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 殺生橋は夜に怪光を放って人を狂い死にさせたため、行基が橋を七つに切って海へ流し、流れ着いた先ごとに観音像を刻んで鎮めたという。
- 細部
- 諫早市高来町に伝わる伝説で、殺生橋と呼ばれた橋は夜になると得体の知れない光を放ち、その光に触れた者は正気を失って死に至ったという。あまりの恐ろしさに、これを鎮めるべく僧の行基が橋を七つに切り分けて海へ流したと語られる。流れ着いた木片はそれぞれの浜辺に打ち上げられ、着いた先々で観音像に姿を変えて彫られ、地域の守り仏として祀られることになったと伝わる。人を害する橋そのものを解体し、仏の姿へ作り替えることで危険を鎮めるという発想は、器物や造形物にまつわる祟りを鎮送する説話の型のひとつといえる。
- 広まり方
- 2001年の『民具マンスリー』所収、大嶋善孝「絵や彫刻が悪戯をする話」に記録がある。
- 地域
- 長崎県諫早市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ