せんびきいし
千引き石
国内
未確認生物
- どんな話か
- 大石の精である男に見初められた女が、大石を軽々と引いて国府から褒美を受けたという千引き石の由来。
- 細部
多賀国府が置かれていたころ、この里に住む女のもとへ通う男があった。近くには大きな石があり、他所へ運んで打ち砕くことになっていたが、実はこの男こそが大石の精であったのだという。石が運び出される前の晩、男は女に別れを告げ、明日は何百人でかかっても引くことはできないだろうが、あなたになら引かれてもよいと言い残す。はたして翌日、大勢がかりでも石はびくとも動かなかった。
そこで女が自分に引かせてほしいと申し出ると、周りの者たちは面白半分にそれを許し、女が引くと石は軽々と動いたのだという。このことで女は国府から褒美を受け、幸せに暮らしたと伝えられている。この石は千引石と呼ばれ、志引観音堂の丘のふもとの田に今も残っているという。
- 広まり方
- 『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説・石岩の部に記録されている。
- 地域
- 宮城県多賀城市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ