せきとう
石塔
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 飛鳥田神社の御旅所そばの榎の下にある五輪塔は夜な夜な怪異をなすと恐れられ、太刀で斬った勇士の刃に血痕が残ったという。
- 細部
- 下鳥羽の南、横大路村を通る街道の東側、飛鳥田神社の例祭で用いられる御旅所のかたわらに立つ榎の木の下に、高さ5尺ほどの五輪の塔婆が据えられている。これは昔この地を治めていた村長を弔う塔であると伝えられており、夜になるとたびたび怪異を引き起こすとして地元では恐れられていた。あるとき、これを聞いて放っておけないと思った勇猛な人物が、実際に太刀を振るってこの石塔に斬りつけてみたところ、刃にはまざまざと血の跡が残ったという。石の塔でありながら生身のように血を流したという一点に、怪異の強さが凝縮されている話である。
- 広まり方
- 1976年の『日本随筆大成』第一期に収める川口好和「奇遊談」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ