せきのこうかさんのさるとらへびたいじ
関の高賀山のさるとらへび退治
国内
未確認生物
- どんな話か
- 頭が猿、胴が虎、尾が蛇という高賀山の妖魔で、藤原高光が二度にわたり退治したという伝説が地名の由来とともに語り継がれている。
- 細部
高賀山に棲むさるとらへびは、頭が猿、胴が虎、尾が蛇という姿を持ち、猿のような知恵と虎のような凶暴さ、蛇のような執念深さを兼ね備えていたという。1丈8尺(約5.4メートル)ほどの体で京都まで飛んでいったとも、その目の光だけで琵琶湖の魚が獲れなくなったともいわれ、朝廷から鎮圧の命を受けたのが藤原高光であった。高光は峯稚児神社にこもって神託を仰いだのち、矢作神社にて誂えさせた矢でこれを打ち倒したと伝わる。
約1200年前と940年前の二度にわたって現れ、そのたびに高光公が退治したとも語られる。この妖魔にまつわる地名も多く、牛に化けて橋を登ろうとしたのを止めた場所は牛戻し橋と呼ばれて以来この土地では牛を飼わず、雉に化けたことにちなんでこの土地には雉が住み着かず鳴きもしないという。追われた老婆が身を隠した岩屋や、退治された魂が宿るという高賀神社の石、偉い人の子どもが殺されて血が流れ草の生えない場所など、周辺には数々の関連する伝承地が残っている。
- 広まり方
- 1987年の『常民』所収「岐阜県武儀市洞戸村 調査報告書」(中央大学民俗研究会)に複数の話として記録されている。
- 地域
- 岐阜県関市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ