さるのくちどめ
猿の口止め
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 毎年10月最初の申の日に巫供僧が口止めの神事を行うと、その日を境に島から猿の鳴き声が消えるという。
- 細部
- 島では、10月にめぐってくる最初の申の日になると、巫供僧と呼ばれる神職が特別な神事をつとめる。これは山の猿たちの口を封じるための儀礼とされ、行事が済んだその日を境に、それまで聞こえていた猿の鳴き声がぴたりとやみ、以後は姿も声もうかがえなくなるのだという。年に一度の決まった日取りに行われる点、そして自然の生き物の振る舞いにまで神事の効き目が及ぶとされている点に、島の信仰の独特さがあらわれている。
- 広まり方
- 1981年の『伝承文学研究』に掲載された小川美由紀「宮島の伝説考―七不思議を中心に―」に記録がある。
- 地域
- 広島県廿日市市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ