むなかたしのたばこをもつさるとおおへび
宗像市の煙草を持つ猿と大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 文政7年、宗像郡初の浦の山で猿の大群が大蛇と争っており、猿の口や手には荒らされた煙草の葉があったと伝わる。
- 細部
- 文政7年の6月、宗像郡にある初の浦という場所の山中に置かれていた煙草の葉が、何者かによって食い荒らされる出来事があった。近隣の百姓たちはこれを猿の仕業だろうと考え、数十人が山へ分け入って調べたところ、50匹前後にもなる猿の一団が一匹の大蛇を取り囲んで攻撃を仕掛けている場面に出くわした。よく見ると、猿たちは口や両手に煙草の葉を握ったままだったという。最終的に大蛇は同行していた猟師の手で退治され、猿の群れは放たれた銃の音に驚いて散り散りに逃げていった。この一連の出来事から、蛇はもともと煙草を嫌う性質を持っており、猿たちはそれを承知のうえで葉を武器のように使って蛇を攻めていたのではないかと語られている。
- 広まり方
- 1973年刊行の『日本随筆大成第二期』に収められた滝沢馬琴の『兎園小説』に記録がある。
- 地域
- 福岡県宗像市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ