さる
猿
国内
未確認生物
- どんな話か
- 薬をあげた礼にナメクジを恵んで大蛇から救った猿と、田仕事の礼に娘をもらったが柿の木から落ちて死んだ猿婿の話。
- 細部
- 三豊市に伝わる話には、猿にまつわる二つの逸話がある。一つは、ある池のほとりに美しい娘が現れるが、これに見入られると夜のうちに食べられてしまうという怖ろしい話である。ある薬売りがこの池のそばを通りかかる前に、泣いている猿に出会って腹痛の薬を分け与えたところ、猿は襖越しに何かを投げ入れていった。その晩、薬売りが宿の納屋で休んでいると大蛇が現れて大きく口を開けたため、猿からもらったものをとっさに放り込むと、蛇はそのまま逃げていった。夜が明けて確かめると、それは蛇にとって毒となるナメクジだったのだという。もう一つは、田仕事が終わらずに困っていた百姓が「娘をやるから代わりにやってくれ」と猿に頼み、実際に手伝ってもらったため約束どおり娘を嫁がせたという話である。のちに里帰りした娘が大きな柿の木の下で実を取ってほしいと頼んだところ、猿は木から落ちて溺れ死んでしまい、娘はそのまま家へ帰ったと結ばれている。
- 広まり方
- 1973年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会「香川県三豊郡詫間町」に記録がある。
- 地域
- 香川県三豊市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ