はつかいちのさるをおったえきびょう
廿日市の猿を追った疫病
国内
未確認生物
- どんな話か
- 宮島に多くいた野猿が人家を荒らし神鹿の餌も奪ったため島から追われたが、戻った後に流行病で姿を消したという。
- 細部
- 宮島にはかつて野生の猿が数多く暮らし、民家に押し入って悪さを重ねるだけでなく、参詣者が神鹿に与える餌まで横取りする有様だったという。鹿と仲良く戯れる姿も見られるようになったものの、人家への被害はやまず、島の人々は猿を捕らえて毛を刈り、顔に墨を塗った上で海を隔てた小黒神島に置き去りにした。ところが猿は自ら縄をほどいて海を泳ぎ、宮島へ帰ってきてしまう。なすすべがなくなっていたところ、麻疹が流行し、それが猿の間にも広がったことでついに宮島から猿の姿は絶えたと伝わる。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』に発表された保田素一郎「山陽の伝説玩具」に記されている。
- 地域
- 広島県廿日市市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ