さんびのたたり
産火のたたり
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 西川町ではお産が始まると産火がたたるとされ、家族は山へ行くことも山仕事も控えねばならなかった。
- 細部
- 西川町では、お産は嫁ぎ先の家の座敷や納戸で、産婆さんに来てもらいながら行うのが習わしだったという。お産が始まると、産火と呼ばれるものがたたりをもたらすと考えられており、それを避けるために、その家族全員が山へ出かけることも、山での仕事に出ることも慎まなければならなかったとされる。出産という慶事にもかかわらず、火の穢れが山の神へのたたりに結びつくとされていた点が特徴的で、女性の身にとどまらず家族全体の行動まで制限するほど、この禁忌は重く受け止められていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1990年の『民俗採訪』所収、国学院大学民俗学研究会「山形県西村山郡西川町大井沢」の「六、人の一生 2、産育」に記録がある。
- 地域
- 山形県西川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ