さいのかみ
才ノ神
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 才ノ神は穢れを忌み祟るとされる一方、咳の病の子には祠の石を借りて治れば倍にして返す風習や酒粕を供える祈願も伝わる。
- 細部
才ノ神と呼ばれる神は、島内に少なくとも四カ所の地名として残るほど各所にまつられている。この神は穢れを何より嫌い、それを怠ると祟りをもたらすと恐れられており、日ごろから藁で作ったツトを供えて機嫌をとる習わしがあった。一方で才ノ神には、子どもの病を治す頼もしい一面もある。咳がひどい子どもがいると、家の者は祠の前に積まれた石をひとつ借り受けて持ち帰り、無事に咳が治まったならお礼として石を二つにして祠へ返しにいく。
歓喜寺坂の才ノ神に対しては、同じく子どもの咳の平癒を願って、酒の粕をひとかたまり苞に包んで供える立願もあり、酒粕はこの神の好物だからだと説明されている。祟る神でありながら子の病を癒す神でもあるという、両面をあわせ持つ存在である。
- 広まり方
- 『民間伝承』1941年掲載、青木重孝「採集の限界」に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ