りゅうじゃ
竜蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 佐太神社の神事にあわせて金色を帯びた小蛇が海から浜へ上がり、竜蛇として祝われたのち社前へ奉納される。
- 細部
松江市鹿島町にある佐太神社の周辺には、海から現れる小蛇を竜蛇として敬う伝承がある。神社から西北にあたる恵曇湾のイザナギ浜では、かつて板橋家の社人が竜蛇を迎える役目を担っており、現在も恵曇や島根半島一帯の漁師が秋から初冬にかけて沖合で見つけることが多いという。見つかった竜蛇は俵に海藻を敷いてその上に安置し、床の間へ飾ったうえで祝いをすませてから佐太神社へ納める。
体長は一尺二寸ほどで背は黒く腹は黄色みを帯び、尾に扇形の模様があるとされ、豊漁や商売繁盛、火事や水難からの加護をもたらす存在と信じられてきた。旧暦の神事の期間には、沖から一尺ほどの金色を帯びた小蛇が波に乗って磯にたどり着き、潔斎した神官が海藻を手にして迎え、そのまま社前に供えるという記録もあり、海の神から佐太社への贈り物と語られている。
- 広まり方
- 1975年発表の論文「金沢神社の白蛇龍神考―出雲における龍神信仰の伝播―」(小倉学、加能民俗研究)のほか、江戸期の地誌『諸国里人談』(菊岡沾凉)や随筆『百草露』にも、佐太神社の竜蛇にまつわる神事が記されている。
- 地域
- 島根県松江市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ