ろうえん
老猿
国内
未確認生物
- どんな話か
- アシ沢に棲んでいた老いた猿が、猟師である夫の姿に化けて人妻のもとへ通ったと伝わる怪異である。
- 細部
- 鹿沼のアシ沢という場所には、古くから老いた猿が棲みついていたという言い伝えがある。この猿があるとき、近隣に住む女性の夫、すなわち猟師の姿に化けて、彼女のもとへ通い契りを結んだ。ところが女性が自分の家に戻ってみると、そこにも夫の姿があったため驚いて事情を尋ねる。すると夫は、日の出からずっと山で薪を割っていたのだと答えるばかりであった。そうしたことがあってのち、女性は全身が毛でおおわれた子を産んだが、家の者はその赤子を人目のつかぬところへ置き去りにし、子はまもなく息絶えてしまったと伝えられている。
- 広まり方
- 1981年の『民俗採訪』所収、国学院大学民俗学研究会による「栃木県鹿沼市旧西大芦村」の調査記録に基づく。
- 地域
- 栃木県鹿沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ