ろうばにばけたおおがま
老婆に化けた大蝦蟇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜な夜な糸を紡ぐ老婆の正体を疑った鉄砲名人が三日目に行灯を撃ち、翌朝大きな蝦蟇の死骸を見つけた話。
- 細部
名木沢の谷川にかかる土橋のそばに、朽ちかけたあばら屋が一軒あった。夜になるとそこで一人の老婆が行灯のもとで糸を紡いでおり、魔性のものではないかと評判になっていた。鉄砲の名人である紋兵衛がある夜銃を持って様子を見に行くと、振り返った老婆の不気味な笑みに気圧されながらも胸元めがけて発砲したが、行灯の光が消えただけで手応えはなく、真っ暗になったところで逃げ帰った。
翌晩も同じように老婆が糸を紡いでいたため、故老に相談したところ、魔性のものならば行灯の灯を狙って撃てばよいと教えられる。三日目の夜、老婆が振り向いた瞬間に灯を狙って撃つと、異様な叫び声とともに音を立てて辺りは闇に包まれた。翌朝行ってみると、そこには三尺あまりもある醜い大蝦蟇の死骸が横たわっていたという。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の妖怪変化・幽霊の事例篇に記録がある。
- 地域
- 宮城県気仙沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ