ろくぶのおんりょう
六部の怨霊
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 所持金目当てに殺された六部の霊が弟分の前に現れて報復を告げ、それから宿には不幸が絶えず子孫も途絶えたという。
- 細部
正保年間(1644~1648)のころ、この町のある宿屋に一人の六部が泊まったことがあった。ところが宿の主人はこの六部が持っていた金に目がくらみ、あろうことか殺めてしまう。数年が過ぎたころ、殺された六部の弟分だという別の六部がこの宿を訪れ、かつての六部が泊まらなかったかと尋ねた。主人は素知らぬ顔で知らないと答えたが、たまたま灰の中から見覚えのある笠の金具が出てきたことで、弟分の六部はすべてを悟ってしまう。
彼は殺された友のために読経を捧げると、亡くなった六部が幽霊となって姿を現し、この恨みには必ず報いを与えると告げたという。弟分もまた呪法を結んでその場を去った。それからというもの、この宿屋には不幸が絶えず続いて跡継ぎも絶え、そこに住んだ者も皆不幸に見舞われたことから、幽霊屋敷、化物屋敷と呼ばれるようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』妖怪変化・幽霊の事例篇に記録がある。
- 地域
- 宮城県村田町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ