れいせん
霊泉
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 摂州の丹生山田庄原野村に伝わる話で、白滝姫の墓所に栗の花が落ちる頃、霊泉が湧き出るという由来を語る。
- 細部
- 摂州丹生山田庄の原野村には代々、栗花落左衛門という家系が続いていたと伝わる。その先祖は、横佩右大臣豊成の娘である白滝姫と、山田の庄人直勝の息子・真利との間に生まれた人物とされる。白滝姫が亡くなった際、遺骸を家の東側の境に葬ったところ、五月、栗の花が散り落ちる頃になると、その場所から霊験あらたかな泉が湧き出るようになったという。この出来事が朝廷にまで伝わり、白滝姫の墓は弁財天女として崇められ、真利は左衛門佐に任じられて栗花落という姓を賜ったと伝わる。以来、毎年梅雨の時期になるとこの泉から水が湧き出るのだという。
- 広まり方
- 1977年刊『日本随筆大成』第三期所収、天野信景『塩尻』に記録がある。
- 地域
- 兵庫県神戸市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ