はつかいちしのひぐれやまのかなしばり
廿日市市の日暮れ山の金縛り
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 宮島で日暮れ後に山へ入ると陶晴賢一族の霊魂に惑わされ金縛りに遭うとされ、実際に真言で難を逃れた体験談が伝わる。
- 細部
- 厳島では夕暮れ以降に山へ足を踏み入れると、かつて滅んだ陶晴賢の主従の霊にたぶらかされ、体の自由を奪われる金縛りに遭うと語り継がれている。語り手が小学二年生だったころ、日没後に父親におぶわれて陶晴賢が自刃したと伝わる場所を通りかかったところ、父の髪の毛が突然一本だけ逆立ったという。驚いて尋ねると、父は答えずに口の中で真言を唱え、しばらくすると髪は元どおりに落ち着いた。のちにこの出来事について聞かされたところ、これが「みさき」と呼ばれる現象なのだと教えられたそうである。
- 広まり方
- 1992年の『広島民俗』に掲載された栗原秀雄「あやかし―宮島町の口頭伝承から―」に記録がある。
- 地域
- 広島県廿日市市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ