おとひめさま
乙姫様
国内
未確認生物
- どんな話か
- 龍神淵や洗い渕の乙姫様は機織りの道具を借りに来て魚を礼に持ってきたが、見るなと言われた姿を覗かれると渕は小さくなり家運も傾いたという。
- 細部
上宝町の龍神淵には、美しい娘の姿をした乙姫様がたびたび有馬氏のもとを訪れ、機織機を借りていったという話が伝わる。娘は借りたものを返す際には必ず魚をたくさん持って礼としたが、去っていく姿だけは決して見てはならないと告げていた。ある時、家の者が障子の穴からこっそりのぞいてしまうと、娘は橋の上からふわふわと淵の中へ飛び込んで消え、それきり姿を見せなくなった。この娘こそ竜宮の乙姫様だったのだという。
苧生茂の家にも同じように機織りの道具を借りに来る乙姫様の話が伝わっており、洗い渕と呼ばれる渕から来ていたともいう。ここでも織っている姿を見るなと言われていたのに家の者が見てしまい、渕はしだいに小さくなって、あわせて家の身上も傾いてしまったと語られている。洗い渕は竜宮へ通じているとも伝えられる。
- 広まり方
- 1943年の『民族学研究』掲載、林魁一「飛騨国吉城郡上宝村双六の土俗」および1958年の『民俗採訪』に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ