おてんぐさまのこしかけまつ
お天狗様の腰かけ松
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 横瀬町では、幹の芯がなく枝ぶりが平らに広がった松をお天狗様の腰かけ松と呼び、切ると祟りがあるとして決して伐採しないという。
- 細部
- 秩父郡横瀬町には、松の姿にまつわる言い伝えがある。幹の芯がなく、枝ぶりが横に平らに広がるように伸びた松のことを、地元ではお天狗様の腰かけ松と呼びならわしている。名前が示す通り、天狗がそこに腰掛けて休む場所と考えられてきたためか、特別な木として扱われてきた。もしこの松を切り倒すようなことがあれば祟りがあるとされ、この松にだけは決して手を出さず、伐採することを固く避けてきたのだという。木そのものに霊性を認め、伐採を禁じる儀礼的な禁忌の一例として、横瀬町に伝えられている。
- 広まり方
- 柳正博・大舘勝治が『新編埼玉県史 別編1(民俗1)』(1988年)の「儀礼と禁忌」の章で、横瀬町の事例として報告している。
- 地域
- 埼玉県横瀬町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ