おてんぐさま
お天狗様
国内
未確認生物
- どんな話か
- 高崎市倉渕・榛名では山の神として祀られる一方、榛名富士を築こうとした山造り伝説でも語られる。
- 細部
- 高崎市倉渕町では、お天狗様は山の神として敬われ、9月15日には村中でお神酒を供えて祭りを行い、赤飯や煮しめを共に食べる習わしがあった。十日夜にも餅をついて八幡様・十二様・道陸神とともにお天狗様の祠へ供えて回り、供える餅が細長い形をしていることから「お天狗様の帯」と呼ばれた。地域によって供え方には違いがあり、水沢では供えた餅を持ち帰って食べ、三ノ倉では「天狗のサワ餅」と呼んで供えたままにするか、すでに掛かっている餅と交換して持ち帰る風習があった。一方、榛名山町ではお天狗様が榛名富士を駿河の富士山と同じ高さにしようと夜のうちに土を運び上げていたが、一番鶏が鳴いたためにやむなく土を置いたまま去ってしまい、残された土がひともっこ山になったという山造り伝説も伝えられている。悔しさのあまり地団駄を踏んだ跡が、ひともっこ山のふもとの深い窪みになったとも語られる。
- 広まり方
- 1968年刊『民俗採訪 群馬県群馬郡倉淵村』(國學院大學民俗学研究会)や1982年刊『群馬県史 資料編27 民俗3』の伝説の項(井田安雄)に記録がある。
- 地域
- 群馬県高崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ