おたまのかがりび
オタマノカガリビ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 雨になりそうな夜、天竜川の東岸を南から北へと横切っていく怪火のことをいう。
- 細部
- 空模様が崩れそうな晩に、竜東と呼ばれる川の東側の一帯を、南の方角から北へ向かって火が移動していったと伝えられる。名にオタマとあるように、玉のような火の姿を思わせる呼び方で、進む向きと季節ではなく天候が出現の合図になっている点が特徴である。雨気の強い夜は湿った空気で灯や光が滲んで見えることもあり、そうした体験が土地の名を得て語り継がれたものだろう。県史では場所を限定しにくい妖怪の項に収められている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の俗信の章、その他の場所に出る妖怪として記録される。
- 地域
- 長野県中川村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ