おそでだぬき
お袖狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 大榎に棲むお袖明神は、電車工事で木を伐ろうとすると怪我人を出し、稚児行列を経てようやく移された。
- 細部
- 大榎にはお袖明神と呼ばれる狸が棲んでいた。昭和十一年の春、伊予鉄道が市内電車を複線にする工事に取りかかると、この榎が邪魔になった。伐ろうとするたびに怪我人が出るため、信者たちが稚児行列を仕立てて丁重に願い、ようやく木を移すことができた。その後お袖狸は大井に姿を見せたが、戦後の昭和二十二年になって元の場所へ戻ってきた。商売繁盛でも病の平癒でも縁談でも、願えば聞き届けてくれるといわれている。
- 広まり方
- 1986年の『伊予の民俗』所収、野口光敏「四季の愛媛」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ