とおののおしらさまのくちのまがり
遠野のおしら様の口の曲がり
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 牛肉の臭いがおしら様の仮宮にかかり口が曲がった話や、川に流されても自ら家に戻った話が遠野に伝わる。
- 細部
- 遠野市には、おしら様にまつわる話が伝わっている。ある年の暮れ、家で牛肉を食べたところ、その煮炊きの湯気やにおいがおしら様を祀る仮宮に及んでしまった。すると翌日、突然口が右側に大きく曲がってしまい、どうしても元に戻らなくなった。義理の兄が「おしら様の怒りに触れたのだろう」と言うので、薬には頼らず二十日間ひたすらおしら様を拝み続けたところ、ようやく口も元どおりに治ったという。また別の家では、おしら様を持て余して川に流してしまったことがあった。ところがおしら様は川下へ流れていくどころか川上へと向かい、ある人に拾われたのち、結局もとの家へと戻ってきたと伝えられている。
- 広まり方
- 1932年刊行の『旅と伝説』所収、本田安次「遠野紀行」に記録された話をまとめた。
- 地域
- 岩手県遠野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ