こおりやましのせなかたたきかみつき
郡山市の背中叩き神憑き
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 車座で背中を叩きながらオシンメイサマを遊ばせ、憑く人と憑かない人が分かれたという神事。
- 細部
郡山市田村町では、昭和36、7年頃までオシンメ遊びと呼ばれる行事が女性たちの間で行われていた。車座になった女性たちが順にオシンメイサマと呼ばれる神体で互いの背中を叩き合って遊ばせるもので、集まった女性の中にはオシンメイサマが憑く人と憑かない人があったという。正月には男女の別なくオシンメ踊りが行われることもあり、ある家に伝わるオシンメイサマは布を巻いた木の棒で、これを借り受けて若い娘に目隠しをさせて持たせ、車座の中央に座らせる。
周りの若い男女が「ついた、ついた」と囃し立てると娘の手が震えだし、神が乗り移ったことがわかる。そこで「嫁さまもらうべ、どこの方にあっぺ」というふうに問いを重ねると、娘の口からはそのつど道理にかなう答えが返ってきたのだという。また別の伝えでは、目隠しした一人の女性が両手にオシンメイサマを持ち、周囲が「つき山」と唱え続けるとぶるぶると震えだして神が憑き、「米がとれるか」などの問いにはっきり答えたという。背中を叩くと震えが止まり、元通りになったと伝えられる。
- 広まり方
- 1988年の『日本民俗学』所収、佐治靖「オシンメイサマの共同祭祀と悪霊信仰」に記録がある。
- 地域
- 福島県郡山市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ