おさわぎつね
おさわ狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 安政年間の静岡に棲んだという狐「樋のおさわ」は、人と人を言い争わせては何事もなかったように仲直りさせてしまう悪戯者だったと伝わる。
- 細部
- 静岡の地に語り継がれる話。安政の頃、この土地には人同士を諍わせることを好む狐がいて、「樋(とい)のおさわ」との呼び名で知られていた。器量よしの大工のもとには艶やかな女に化けてしどけない様子で訪れ、その妻を焼きもちで我を忘れさせるほど怒らせたという。かと思えば別の折には若い娘に姿を変え、外で若い男とむつまじく寄り添って見せ、想い合っていた二人の間柄をこじらせもした。こうしていくつもの喧嘩の種をまいたが、当人たちは争いの発端をほどなく忘れてしまい、結局はいつも仲直りに落ち着いたのだと語られている。
- 広まり方
- 1972年の『民俗静岡』に載った漆原弥一「おさわ狐」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ