おおさき
オーサキ
国内
未確認生物
- どんな話か
- モグラほどの大きさで富をもたらすというオーサキを飼っていたが、災いを疑われて山に放したという。
- 細部
- 昭和31年4月、話者はオーサキを捕らえて飼っていたことがある。藁や木の葉で丸い巣を作り、昼間はそこで丸くなって眠り、夜になると木の枝を飛び回って食物を探していたという。大きさはモグラほどで、半年ほど飼育を続けたが、近所で災難が起きるたびにオーサキのせいではないかと疑われるようになったため、結局は山に放したという。オーサキは鼠に似た姿で、住みついた家を富ませるとされ、急に裕福になった家は「オーサキ大尽」と呼ばれた。オーサキのいる家では御椀やおひつを叩いて餌を与える仕草をし、この獣は何匹も連なって家から家へ移動すると語られていた。ただし話者の子供時代の話であり、差別的な語りを含むため、近年はあまり語られなくなっているという。
- 広まり方
- 上毛民俗(1957年)所収、池田秀夫「甘楽地方のオサキ」と、群馬県史 資料編27 民俗3(1982年)所収、井田安雄による神異・怪異の世間話に記録がある。
- 地域
- 群馬県南牧村
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ